
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 264.31㎡
- 竣工
- 2022-10
CREDIT
- 設計
- プラスチックアーキテクツ
- 担当者
- 本杉一磨
- 施工
- ダブルボックス
- 構造設計
- オーノJAPAN
- 撮影
- 川辺明伸
都内の住宅街における二世帯住宅の計画である。 この建物は3方を道路に囲まれた角地に建っている。 二世帯住宅は経年による家族構成の変化が顕著になることから、各居室の用途も変わることを前提とした。完全分離型の二世帯住宅を計画するには小さい37 坪、許容容積率150%の敷地だったため、高さ方向を有効利用すべく三層のヴォリュームで計画した。三層をどのように使うかを考えたとき、二世帯住宅の双方もしくはいずれかの住戸をメゾネット形式にするパターンもあった。しかし、将来的な使い方の変化に柔軟に対応できるよう、各階をフラットに3 つの住戸に分け、3 住戸を2 世帯で使用する計画を採用した。当面は2 階を子世帯、3 階を親世帯が利用し、1 階と屋上については共同利用を想定している。 二世帯住宅においては、それぞれの世帯の関係性をどのようにつくるかということが主題の一つになるが、ここでは階段や外廊下といった共用部分を南側に配置し、バルコニーと接続させるということを考えた。 二世帯住宅なので過剰にプライバシーを気にする必要もないということもあり、その共用部とバルコニーに向かって大きな開口を設けている。このように、容積率に算入されない床が住戸の床と連続することで床面積以上の広がりを獲得することが1つ目の狙いである。 また、もう一つの狙いとしては、手を伸ばせば届く距離にある西側隣家や、最も交通量の多い南側道路、夏の日差し、そういった外部的要因からの視線や騒音、日射に対しての緩衝空間としての役割も果たしている。
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