123のコンパートメント

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮

DATA

CREDIT

  • 設計
    TATTA
  • 担当者
    富永大毅+藤間弥恵
  • 撮影
    中山保寛写真事務所

都内のマンションの一室の改修。小さなこどもが2人いて、10年住んだらこのまま転売するという建て主の要望から、暮らしと資産価値の両方の向上が求められた。活用されていなかった東のテラスを活かすために、逆梁となっていて梁型のない窓際の細長い空間を列車に見立て、スギの角材(一寸二分×一寸三分材:通称一二三(いんにっさん))を使ったボールト天井で仕上げた。細長い空間に連なるようにコンパートメントのような寝室、キッチン、リビングが連なる。部屋の中央のキッチンからは部屋の隅々まで見渡せて、まだ小さい子供に目が行き届くよう配慮した。 家族4人で住むには限られたスペースであったので、床座で贅沢にくつろげるリビングと贅沢にゴロゴロできる畳の寝床があり、収納につながる贅沢につくられた水回りがつくられるという意味で、キッチンのついたスイートルームのような構成となった。

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