にほんまつ城報館 福島県二本松市歴史観光施設

ビルディングタイプ
その他公共施設

DATA

CREDIT

  • 設計
    株式会社 青島裕之建築設計室
  • 施工
    建  築 菅野・ヤマニ特定建設工事共同企業体 / 電  気 大槻・加藤木特定建設工事共同企業体 / 空調・衛生 野地・オオナミ特定建設工事共同企業体
  • 構造設計
     (有)後藤構造設計事務所

 二本松城址である霞ケ城公園に隣接し、お城やその歴史資料、自然環境など様々な魅力を展示・紹介するための施設。  1階には360度パノラマビューの二本松城ガイダンス室をはじめ、本格的な常設展示室、企画展示室を備える。  エントランスを入ると右手にお祭り広場が広がる。 ここには市の代表的祭りである提灯まつりの山車が展示され、来訪者を華やかに迎え入れる。中央にはお城山へと続く上階への大階段が設けられ城址探訪の起点となる。  2階には市民が自由に使うことのできるスペースとして多目的ホールと休憩ラウンジが設けられ、交流スペースとしてワークショップや講演会などの様々な活動を展開できる。休憩ラウンジは屋外のデッキテラスと一体化し、お城の箕輪門を眺めながら一服できるカフェスペースともなる。  この建物は都市空間の骨格となる役割もになっている。すなわち駐車場からこの建物内を通り、2階のブリッジを渡り、上段の遺構広場を横切り、箕輪門をくぐり、霞ケ城公園に入る動線の要にあることで、建物内の階段とエレベーターはバリアフリー化のための建築的装置として機能する。  またブリッジとその横の大階段はイベントスペースとしての枡形広場を形作る。外観はしっくいの白と石垣のグレーを基調としたデザインとし、シャープでモダンな造形の中に、抽象的だが誰もがお城を連想する要素を盛り込むことで、この地域全体のゲートとしてのシンボル性を強く打ち出した。 観光拠点施設であると同時に博物館としての機能も充実している。収蔵庫、搬入口は事務室等のバックスペースとともにコンパクトに納め込んだ。

物件所在地

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