FANFARE atelier

ビルディングタイプ
オフィスビル
12
309
日本 福岡県

DATA

CREDIT

  • 設計
    FANFARE Co., Ltd.
  • 担当者
    FANFARE ALL
  • 施工
    株式会社イクスワークス
  • 撮影
    UNGLE / 矢代写真事務所

FANFARE Atelier 敷地は博多旧市街にあり、古い街並みの残る景観形成区域にある。 オフィスビルが立ち並ぶ都市空間に対して、従業員30名規模のアトリエを構えるにあたり、事務所機能を満たしながらも、この地が記憶してきた空間も計画へと反映されるかたちとなるように検討を重ねた。 高さの出る本体部分は奥へとセットバックし、軒の低い下屋部分を門型に形成して街並みに配慮した。 木造の構造体を現しとすることで、長細い空間の中に門型フレームが連続して立ち並ぶ様を目視できる。空間の奥行きを強く認識でき、制限がある中での広がりある内部空間を体感できる。 間口いっぱいに建てられた構造体を見ることで、旧市街地のウナギの寝床に建つ建築物だという土地性を認識することができる。 間口が狭く奥行きの深い敷地に計画するアトリエは周囲を建物で囲まれ、光や風を十分取り入れずらいことから、2つの吹抜をうまく利用することでその課題の解決を図った。 吹抜には光や風を通すグレーチング床を採用し、そこから落ちる陽射しは、木漏れ日のような柔らかさとなり、観葉植物の葉が揺れて風を視覚でも楽しめる。 インテリアの随所にはオリジナルプロダクトの造作家具を採用。 吹抜から作業スペースへ繋がるドアはリサイクルコルクを素材とした、廃棄問題や環境に配慮した家具となっている。 玄関には自社で制作したVI(ビジュアルアイデンティティ)のロゴが入った特注の暖簾を設置し、建築だけでなくプロダクト、グラフィックなど様々な視点を持つデザイナーが集まる組織として、事務所全体のトータルデザインを行った。 また、1階は基本的にフリースペースの場として、社内の打ち合わせや社外との打合せ・イベントなどにも利用できる街に開放された空間として計画。 建築だけではなく総合ディレクションやグラフィックを手がけるFANFAREが、多岐にわたるイベントやセミナー会場として開放することで建築関係者やエンドユーザーをこの建物に誘導し、本計画の都市型木造建築を幅広く認知されることを期待している。 ----------- FANFAREには建築、インテリア、プロダクト、グラフィック、システムの知識・経験をもつデザイナーが在籍。 モノコトを考え・生み出し、それを表現する強みをもつ組織としてプロダクト化(具現化)を主としてプロジェクトに取組み、共に課題・問題を解決します。 プロダクト化(具現化)するに必要なソフト面を"重要項目"としており、企業の本質的なアイデンティティ、事業やプロダクトのコンセプトなど"世界観"(ブランド)を現すことの設定や共有を行いそれをプロダクトに活かして創り上げていくことをトータルデザインと位置付け。 プロダクト化(具体化)を中心に、ソフトからハードをトータルデザインします。 -----------

物件所在地

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