
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 395.52㎡
- 竣工
- 2019-06
CREDIT
- 設計
- 株式会社 栄建築研究所 / SAKAE Architects & Engineers
- 担当者
- 山﨑栄介 / 吉川利雄
- 施工
- 株式会社 金子工務店 / 松元英昭
- 構造設計
- 有限会社 構造社 / 武田啓志
- 撮影
- 藤井浩司 / 日暮雄一
- 設備設計
- 有限会社 S&Fプランニング / 永嶋浩一
東京都心部江東区木場の主要幹線道路に面した、狭小地における小規模集合住宅の建て替え計画である。 計画のポイントとしては、次の3点が挙げられる。 ■計画のポイント 1)再開発の波に飲まれるケースが多い、都心部狭小地における小規模集合住宅の建て替え計画のひとつの可能性を示す。 2)小規模ながら異なる世帯層の集合により、都心の集合住宅として健全なコミュニティの形成を期待する。 3)江戸格子のひとつ「高麗屋格子」と、材木資材が立てかけられて並ぶ材木問屋の軒先をモチーフとした意匠で、新木場移転により失われた木場の原風景の再生を目指す。 都会の多様な生活様式への対応と建物の付加価値向上のために、従来型の画一的住戸プランを見直すと同時に、都心部狭小地のポテンシャルを最大限に引き出し、場所性・地域性を尊重することを建築課題とした。 導き出された建築解として、建築基準法のメゾネット型住戸の特例等を適用して、次に示す3世帯が住むことを想定した、3つの異なる住戸プランで豊かな空間を創出した。 また、歴史ある深川木場の立地からは、江戸格子と材木問屋の軒先をモチーフとしたファサードデザインをはじめ、木質空間を演出するなど、敷地の特性を活かした意匠を心掛けている。 ■異なる世帯層の集合 ≫ Aタイプ( 2階 スタジオ) :シングル仕様 ≫ Bタイプ(3~4階 2層メゾネット):カップル仕様 ≫ Cタイプ(5~7階 3層メゾネット):ファミリー仕様 ※1階:物販店舗と共用部分 ここでは、外部空間で失われた木場の原風景の再生を、内部空間で都心部狭小地の小規模集合住宅のあり方を表現して、この場所にふさわしく、また人びとの記憶を呼び覚まし、そして人びとの記憶に寄り添うような建築を創造している。