
PROJECT MEMBER
ー郊外にたつ家らしい家ー 自然豊かな郊外の住宅地に家を設計するにあたり、自然環境と生活環境が連続的につながったような家をつくれないかと考えました。 そこで建物と庭という大きな単位で全体を捉えるのではなく、ヘヤ、シャコ、テラス、デッキ、ジュモク、シバフ、イシ、といった小さな単位の結合体として住環境を捉え、設計を進めました。 イエをヘヤという小さな単位に還元することで、各部屋に求められる機能的な特徴が、4つの性格の異なるボリュームとして導きだされました。 ①寝室・水廻り棟(プライバシー性の高いローコストなボリューム) ②玄関棟(寝室・水廻り棟とリビング棟の間に水平な屋根を掛けただけの外部と連続したボリューム) ③リビング・キッチン棟(外部にも連続して掛かる大きな屋根の掛かった、ゆったりとしたボリューム) ④ダイニング棟(天井高を低く抑え、3方をガラス面とした自然との距離感がとても近く感じられるボリューム) そしてこれら特徴的な4つのボリュームを敷地内の様々な特性(北側に広がる公園の緑地帯や隣家ボリュームの配置等の物理的特性や、高さ制限、延焼ライン等の法規的な特性等)を細かく読み解き結合させ、さらにシャコやデッキ等のより小さな単位の物も結合してゆく事で徐々に住環境がスケールダウンしながら自然環境に接続されてゆき、自然環境と生活環境が連続的に繋がっているような環境と共にある住環境をかたちづくりました。