




hanareの運営を始めた頃、地域の地主でもある地権者から、谷中ぎんざ商店街から細い路地を入ったところにある住宅の改修を依頼された。借地権を買い戻した物件とのことで、建物の損傷は激しかったが、日本舞踊の教室だったという数寄屋風の小座敷があるなど、地域の文化を感じさせる建築だった。 最初は設計のみの請負いで始めたプロジェクトだったが、建築のポテンシャルを感じ1階の奥を自分たちで借りて定食屋兼惣菜屋を運営することにした。HAGISOで行ってきた「旅する朝食」という地方食材を紹介する連続企画をきっかけに、継続的に地方の生産者との関係性を深める店舗とした。他のテナントもオーナーと一緒に面接をするなど、施設全体の調和を意図してプロジェクトを管理した。元もとの内庭をアプローチに変え、都市の毛細血管のような細い路地をさらに拡張させている。


