京都橘大学 mican ラーニングスペース

ビルディングタイプ
大学・専門学校

DATA

CREDIT

  • 施工
    2021.4
  • 基本デザイン
    株式会社良品計画
  • 家具・什器
    株式会社良品計画

『「永遠に完成しない」をキーコンセプトに』 2020年9月、京都橘大学様より大学構内にある管理・特別教室棟の一部をリノベーションしたいとのご依頼をいただきました。 管理・特別教室棟は、1980年代から使用してきた地上4階建ての建物で、1階には大学のオフィスがありました。 学部学科の新設に伴い、建築デザイン学科の学生が使用するCAD教室や演習室をリニューアル、1階にあったオフィスは別棟へ移動し、そこを学生が自由に集えるラーニングスペースに作りかえることとなりました。 「永遠に完成しない」という考え方をキーコンセプトとして、学生たち自身が「ここをどんな場所にしていきたいか」を考えながら、変えていくことのできる余白を残した「倉庫」のような空間を作っていきました。 また、関わる方々を当事者にするということを大切にして、大学の教職員や学生のみなさまにもご協力いただいています。 ラーニングスペースに活動の道具となる仮設建築(移動できる家具など)を、学生自身の手によって生み出していこうということで、特別授業も実施しました。 『自由な挑戦や交流のある場へ』 1階のラーニングスペース「UICK」は、全てを新しくするのではなく、それまでの伝統を継承していけるように、元々使われていたタイルや柱の装飾は残しながら、空間をつくっていきました。 歴代の先輩方の残した秀作を展示したり、学生たちで企画展示ができるギャラリースペースも用意しています。 2階は建築デザイン学科のコモンズとして、課題をきちんと整えて収納できるスペースや、建築学生ならではのエスキースや模型制作を思いっきりできるような作業デスクを設置し、一部の壁面を鉄板にして、マグネットを使用して壁全面を使いながら課題の発表をすることのできるような仕様としました。 また、集中して作業をすることができるスペースを作りながらも、少し息抜きができるようなソファスペースも設けました。 木材や鉄板など、素材そのものをふんだんに用いた心地よい空間づくりを目指しました。 今回のリニューアルで、ラーニングスペースがオープンな場所となり、全学生が自由に集まる空間が生まれました。今後も、学生たちの意見を反映させながら、完成することなく時代と共に変化し続ける学びの場として発展していきます。

物件所在地

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