竜角寺台の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 設計
    住工房スタイル
  • 担当者
    野口浩 / 石井隆
  • 施工
    住工房スタイル
  • 撮影
    野口新

場所は街から少し離れた閑静な住宅街で、道路を挟んだ向かい側には大きな公園がある。街や駅に出るには車が必要になるが、街よりも自然が近くにある環境だ。文明的な暮らしの中でも、プラン、素材等の工夫によって、最大限に自然の恩恵を受け入れる住宅を目指した。 中庭をコの字型で囲んだ平屋としている。中庭に面した開口部は木製の全開口サッシとしており、開け放つことでリビングと中庭が一続きになる。プライバシーを守りつつ、積極的に外部環境を取り込む構成としている。 柱は紀州材の檜、梁は紀州材の杉、フローリングは道産の楡、中庭の外壁は道産のカラマツ、軒裏天井は屋久島地杉と、いずれも木目の美しい無垢の国産材を使用している。内壁は真壁としており、塗装部分は赤みがかった木材に対して補色の関係になる緑を少し混ぜたダークグレーにすることによって木材の美しさを最大限引き出している。 また、施工では大型パネル工法を採用している。大型パネル工法は、あらかじめ工場で壁、天井をそれぞれ一定の大きさまで組み上げてから現場に搬入するのでサッシの取り付け等は足場の安定した工場内で完結する。工期短縮のみならず、高齢化する大工業界に対する新たな策として採用してる。 「街と自然」「技術(大型パネル工法)と自然(国産無垢材)」の間に暮らす家を目指した。 ↓本計画の大型パネル工法による上棟動画 https://youtu.be/KcG5V5sznFM?si=LKoaF9A5oxJ25VXk

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