聚福 SHANGHAILANDER 五原路店

中国上海旧フランス租界区、五原路にあるカフェ「聚福 shanghailander」の内装設計。 敷地は通りに面した長屋の平屋部分、奥行き30メートルのトンネルのような場所でした。調査によると、この場所はもともと住宅地の路地で、過去に屋根が掛けられ室内化された改築部分でした。ここにカフェを設計するにあたり、この室内化された路地空間を再び街へと開放しようと試み、室内の約半分を路地、残り半分を店舗として捉え、街の雰囲気を取り入れるよう設計しました。 入口左側には18メートルの公園のようなベンチを設け、背後の壁は周囲の建物の外壁と同じ仕上げにしました。反対側にはカフェスタンドを設け、ロゴを吊り下げて店舗と路地の関係を演出します。突き当たりの奥には大きな天窓を新設し、自然光が満ちる中庭のような空間にしました。正面にはピアノを配置し、赤い絨毯のような鮮やかな床が音楽とともに街の人々を室内へと誘います。