




DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 271.14㎡
- 竣工
- 2019-09
CREDIT
- 設計
- 麻生征太郎建築設計
- 担当者
- 麻生征太郎
- 施工
- 株式会社GLAM
- 構造設計
- 寺戸巽海構造計画工房 寺戸巽海
- 撮影
- 刀祢平喬
敷地は中央線西荻窪駅から徒歩10分ほどの周囲に中低層の住宅・マンション・アパートが立ち並ぶ地域にある。敷地北側には幅員7mのバス通り、東側は4mに満たない狭隘道路、西側と南側は2階建ての賃貸アパートが隣接して立っている。 この場所に、RC造4層13戸の集合住宅が求められた。住戸はそれぞれ9〜25㎡のワンルームである。 建物のアウトラインは、できるだけ大きく床面積を確保するため、不整形な敷地形状をそのままなぞったものとした。隣地境界線からは500mm、道路境界線からは300mm セットバックしたところが外壁ラインとなる。建物の外形だけでなく、住戸境、住戸内部の間仕切りまで敷地形状を反映させ、直角の少ない、微妙な角度も持った線で平面を計画していった。 高さ方向については、公設枡に自然勾配で排水できるギリギリまで1階床レベルを下げ、そこを基準に階高2580mmで4層積んでいった。その寸法で積み上げるとパラペット天端がちょうど道路斜線で切られるレベルとなる。西側はさらに第二種高度斜線で建物ボリュームが切りとられる。 こうしてつくられた集合住宅は、への字状の共用部や、台形平面の住戸、うなぎの寝床状の住戸など、コピー&ペーストで量産されたかのような他の賃貸物件では見られない空間を持つものとなった。どの部屋についても、部屋の広さの割に大きめの開閉可能な窓を設け、光や風を取り込めるようにし、抜けのある空間を目指した。敷地形状を建物の隅々まで反映させるという方法のみでつくりあげた集合住宅である。 不整形であることや、小ささがネガティブなものではなく、この敷地だから生まれ得たもので、近隣の似たような機能・規模の建物と差別化される個性になればと考えた。

