




PROJECT MEMBER
新しい価値を備えるオフィス クライアントは地域に根差して施工を行っており、事業やオフィスの拡大を考えていた。地域に対してのオフィスとはどのようにあるべきか。 従来のオフィスは、建物にセキュリティを設け、外部からは見え辛く近づき難い印象がある。 時代と共に働き方が変わっていく現代、オフィス空間は働く場所としてだけでなく、新しい価値を生む場所としても存在できないだろうか。そんな事を考えながら取り組んだ。 1 階は、元々天井が高く外からの光が気持ちの良い空間だったので、倉庫機能を区切りながらも光壁を設ける事で、閉塞感を和らげながら外の光を感じられるように計画した。 光壁には、倉庫などの屋根材として用いられる折板材で半透明なものを使用した。既製品のモジュール、倉庫のサイズ、照明器具、これらのバランスだけで不思議な境界を 作り出せる。空間の輪郭と必要な機能だけを落し込み、残りはフレキシブルに変化する余白とした。 2 階は、空間に対して隙間を設け、機能のボリュームだけが浮かび上がるように計画した。元の倉庫の素材に対して、ウォルナットの色を基調にし、重心を低く計画する事で、 領域が作り出される。その作られた領域が、隔てながらも繋がれる事で、様々な関係性が生まれる隙間とした。 1 階と2 階とで性格の違う場所を設ける事で、様々な働き方や使われ方に対応していく。 決められた箱に対して、目一杯の機能を入れ込むのではなく、余白や隙間を設ける。そうする事で、これからの変化に追従するだけでなく、新しい価値に繋がるのではないか。 地域に対してのオフィスも、目一杯の機能で向き合うのではなく、余白や隙間から、近づきやすさや親しみが生まれ、そこから繋がり始めていく。 これから地域と共に成長していく場所になる事を願う。

