
PROJECT MEMBER
二階建ての倉庫をリノベーションし、フォトスタジオとした。 一階は様々な目的で使用できるフォトブースを持ち、二階は コスプレイヤーへ向けたプライベートな撮影を目的としたライブステージが組まれている。 被写体と撮影者の閉じた関係性だけではなく、撮影時に観客をも まきこんだにぎやかな空間となるよう、一階にはフォトブース以外に多目的に使える緩衝スペース を設けた。 モノクロでシンプルな内装になりがちな業態ではあるが、できる限り倉庫の状態を活かし 20世紀SF映画のようなテイストの違和感、非現実感を付加することにで 観覧者を含む来客者全員にとってこの場所が特別でサイキックなスタジオになるようにデザインした。 白と赤の二色をテーマカラーとし、扉を赤色のフィルムで装飾した。サインとして 訴求力を高めるだけではなく、外部からの視線をある程度さえぎる役目を持たせている。 わずか1㎜にも満たないシートを立面として二次元的に装飾しているが、透過性のある 赤いフィルムは日光を受け室内を立体的に赤く染める、時間によりその角度や赤い範囲が移り変わり 時間を感じながら空間の主役が変わっていく。 夜には室内からの漏れ光が赤く街に伸び、その存在感をひときわ強くする。 建築の内外に対し、グラフィックデザインとしてのシート装飾ではなく光を受ける媒体として 作用することを目的としてこのようなサイン計画を行った。
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