




PROJECT MEMBER
女性の1人ヘアサロンである。オーナーは銀座のサロンで修行を積み、地元である横須賀での開業に至った。都内ではできない地域密着のプライベートなサロンを希望していた。 そこでは狭い空間の回転重視のサロンではなく、ゆったり、プライベートな空間を楽しむ、安心して過ごせる美容室である。 ①22坪の店内にはセット面2台、シャンプー1台、将来的にもセット面3台、シャンプー2台の想定である。都内であれば、倍以上の席数が求められるが、郊外の低家賃を考えると席数を減らし、よりプライベートな空間で、より上質なサービスが可能となる。大きなワンルーム空間をなるべく分節することなく、人数に応じて、適切な空間を仕切る方法を考えた。家族でも、知人でも、知らない人同士でも、格子を使用し、閉鎖的にならずに、周りが気にならない空間が可能となった。家族であれば、全体を使ってワンルームに。知人であれば、待合空間を広くとり、施術は仕切る。知らない人同士であれば、空間を仕切っていくなどの様々な状況に対応できる。 ②横須賀の高齢化率は年々高まっている。地域密着のサロンであり、対応は必須であった。格子は天井からカーテンレールを使用し吊るされている。格子は可動式となっており、下部が空いているので、引っかかることがなく空間を分節可能である。また、ぶつかっても反発がなく危険がないので、車椅子の人や高齢者の方が安心して訪れることができる。店舗手前側は街にひらけた場所であり、地域のコミュニティ施設となり、奥にいくにつれプライベート性が強くなっていく。 ③格子をゼロから作ると、相当なコストがかかってしまう。しかし、洋室が多くなってきた現代住宅には和室から洋室にすることも少なくないため、地域密着の不要なものをあげるSNSサービス・ジモティーを利用し、格子を探した。格子は岐阜にある大きな古民家から、40枚譲り受け、そのうちサイズが合うもの状態のいいものを選定し、障子を剥がして塗装してリユースしている。
