
PROJECT MEMBER
北海道で葡萄畑及びワイナリーを営む若い夫婦のための住宅です。 大自然に対し、どのような住宅がよいのかを考えた住宅です。 1 1000年後 1000年後にも残っているであろう基礎形状も大切にしました。1000年後の生物がこの基礎をみて、何を思うのか楽しみです。 2 浮遊するボリューム 大自然としっかりと対峙できるよう、大地と縁を切った浮遊するボリュームが大自然と心地よい対比を生み出し、ここにしかない風景となっています。 浮遊させることで、畑の中に住まいながらも、畑を客観的に感じられ、日々の作業から距離がとれる寛げる場所となっています。 3 沈むキッチン 内部は、浮かぶスラブに対し中央のキッチンレベルを下げることで、冷蔵庫やレンジフードに疎外されることのない、ワンルーム空間を実現しています。 4 熟成 外壁はコールテン鋼です。年月をかけて安定し風合いが増していくこの外壁は、ワインのように熟成する楽しさを持ち、時を過ごす嬉しさを与えます。 また、寝室に柔らかい光を取り込むガラスブロックは、旧家のものを一つずつ手作業で解体し再利用しました。過去とのつながりも大切にしながら熟成していきます。