
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 56㎡
- 竣工
- 2022-12
CREDIT
- 設計
- POSSCOFFEE株式会社
- 撮影
- 広瀬麻子
ここちよさと利便性を両立させる「非住宅的空間」 西鉄大橋駅から徒歩4分。生活のここちよさと利便性を両立させる立地に佇む、築40年のビンテージマンションの角部屋。窓から眺める空は広く抜け、光を十分に取り込める環境です。「福岡の街の理想の暮らしって、どんなものだろう?」そんな妄想が膨らむような、魅力的な物件のフルリノベーションです。 福岡らしい「街」の暮らし方 天神・博多などの中心部からはほどよい距離を取りながら、最寄りの西鉄大橋駅からは天神まで電車で6分でアクセス。 最寄り駅からも徒歩4分で、車がいらない街暮らし。周辺にはこだわりの飲食店が多数あり、ランチや夕食にも困らない環境。街の機能がコンパクトに集合する福岡ならではの「ここちよさ」と「利便性」を両立させる欲張りな暮らし方。そんな理想が実現できる物件です。 空間構成の変更 部屋の面積は56㎡。元は3DKの間取りで、3人家族がそれぞれ最小限のプライベート空間を持ちながら暮らすことができる部屋でした。空間を細かく区切ったことによる各部屋の面積の小ささ、水回りの狭さが気になる構成となっていました。 今回、想定する居住者数を1〜2人とし、間取りを3DKから1LDKに変更。 壁と天井を全て壊して再構築する、フルリノベーションを行いました。 自然の採光を生かす リビングと寝室(写真ではワークスペースとして使用)の境界は、ガラスでゆるやかに仕切りました。限られた面積でも、十分な採光と空間の仕切り方の工夫で、非常にゆったりと感じられる空間が実現できます。 あえて「完成させない」という選択 壁面の木には下地材として使用できるものを選択し、そのままの木の風合いを楽しむことも、数年住んだ後に気分を変えて仕上げを施すこともできます。 床面にはフローリングでなく、タイルやサイザルを使用。全体は白を基調とし、完成されながらもオーナー様ご自身のこだわりを詰め込む余白も残す、非住宅的な空間が生まれました。 ライター:智原北斗