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　大阪梅田東通りにある3階建てビルの3階を改修した美容室である。美容室の拡張を考えていたクライアントは今の美容室の徒歩5分程度の場所に約100㎡のスペースを借りることにした。現在の美容師たちの1日は閉じられた建物の中で作業をこなしている。その中で作業中だけでなく、休憩中も外部との関わりを持てる空間を検討した。 　席数をできるだけ多く確保し、機能的な導線を確保したい要望に規則正しくシンプルに鏡を並べ、席間の間隔を広く取り、間仕切りの高さを抑え席数を確保することによる閉塞感を無くし空間全体と外部をシームレスにつながりを持たせている。 　あくまでカットするお客様が主役になるように無機質な空間とし、まるでファッションを楽しむようにヘアースタイルを楽しむためのサロンである。 　既存建物のままの壁や天井、新たに挿入された間仕切りや家具類、そこで生み出されるヘアースタイル。この3つの要素が空間の中で混ざり合い、新たな価値を生む場所としてお客様だけでなく、スタイリスト自身も若く成長過程となるサロンを目指した。