




高尾山スミカ –山の地形を“見世”にする 今回の計画は、高尾山ケーブルカーの山上側の駅に併設された、売店の改修である。改修前の建築は、駅から登山道につながる道に沿って間口を並べた長屋形式のアクセスであったが、それぞれの店舗が小さく分離していたため、土産 物売り場が軽食店舗の誘引効果を受けにくい構造となってた。 前面の道は全長40メートル、建物に沿って1.8メートルほど登っており、私たちはこれを 活かして、内部の空間と道とを一体的にデザインした。結果的に内部は、3段階の床が徐々に登るような構成の中に、土産物売り場や軽食エリアが展開 する空間となっている。ファサードは、道沿いの長手を全て引戸とすることで、気候が穏やかな時期には完全開放して気持ちの良い外の環境と建築をつなげて利用することができる。 現実にそぐわなかった長屋形式を解体し、建築を高尾山の地形というプリミティブな次元で捉え直した建築である。

