PROJECT MEMBER
宮崎県宮崎市佐土原町下那珂の木造2階建のスキップフロアの新築住宅。 敷地は分譲されて最後まで残った土地ではあるが、前面が開け高台からの眺望にも恵まれた場所にある。ただ、敷地の高低差(がけ条例)と建てられる部分の形状から建てられる部分は小さいため、このような2階建を提案して建築している。主な要望としては、/朝日を感じたい(※東は隣家あり)/西側は公民館等があり目線を合わせたくない/常に家人の気配を感じたい/使いたい素材のこと/趣味の話/が主にあった。 中心の階段室を井戸のような深い吹き抜けと棚の家具のような箱階段としている。トップライトと合わせて柔らかな光を中心に落とすことで、この空間を介して全体がつながり、気配を感じることができる。畳室までの階高を2200としてできるだけ低く手の届くくらいの高さとすることでより親密な空間とした。玄関周りも同じ土間空間とし、キャンプ道具をいじったり、庇下の部分で機械いじりなどをできるような趣味の空間のイメージもある。部屋を細かく囲い込むことなく例えば洗面も同じ空間に同列に配置し、また、将来的に変化(DIY)もしやすいような部分を合板にして最上階まで同じ材料で統一して空間のつながりを意識しやすくした。空間構成が分かる部分については、要望でもあった色をつけることでより構成を明確にしている。手すりのディテールなどもシンプルで即物的にすることで、空間構成がより際立つようにしている。