




PROJECT MEMBER
新横浜駅直結ビルフロアに計画した4坪の弁当屋のインテリアデザインである。 リニューアルされた駅直結のフロアには新幹線利用者のニーズに応えるべく多種多様のお弁当店舗が軒を連ね、本店舗はその中の1区画である。 山梨県に本店を構えるクライアントはこれまでの営業にて発生していた食品ロスと労働環境の改善を課題としてきた。 そのため、本店舗を実験的な店舗と位置付け、革新的なアプローチを取ることとした。 商品は全て特殊な冷凍技術より瞬時に冷凍されそのまま配送、店舗の冷凍庫にストックされる。 店舗ではオーダー毎に電子レンジにて温めて提供されるため、売れ残りによるロスがゼロとなった。 また、これまでは店舗の開店時間に合わせて朝早くに手作業で作っていたお弁当は、前日昼間までに用意すれば問題なくなり、従業員は特殊な時間に働く必要がなくなった。 一方、店舗の商品ディスプレイは大幅に変更された。 従来は積み上げたお弁当箱が活気をもたらし、購買意欲を刺激していたが、新しい店舗では商品は全て冷凍庫にストック。利用客の目に入る情報量が極端に減少した。 そのため、商品ディスプレイをインテリアに負担させることを考えた。 限られたスペースで店舗のコンセプトを瞬間的に伝えるために、弁当の主原料である米(稲穂)を使用。視覚だけでなく嗅覚でも素材の魅力を伝えるようインテリアに落とし込んだ。 稲穂のディスプレイは複数のモックアップを製作し、稲穂の組み方を検討。 平面計画では区画内に回遊性のある動線を追加、フロア行き止まりの区画であることをメリットに変換するプランとした。 決して豪華ではない素材であるが使用箇所や見せ方を丁寧に検討、シンプルでありながら奥行きのある店舗デザインを目指した。
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