富里の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 設計
    STUDIO COCHI ARCHITECTS
  • 担当者
    五十嵐敏恭 / 平田寛
  • 施工
    玉那覇組 担当/金城守 設備 ライフ工業 担当/我喜屋奨 電気 ゼネラル電設 担当/新川秀邦 与那覇敦哉 家具・建具 玉城木工商店 担当/玉城智志
  • 構造設計
    RGB STRUCTURE 担当/髙田雅之
  • 撮影
    神宮巨樹

夫婦と3人の子供のための住宅兼工房。 敷地は沖縄本島南部の南側に海を眺望する高台に位置している。建主は将来、ライフスタイルの変化に合わせて、子供の遊び部屋や店舗、車庫などの増築を計画しており、今後の増築計画に柔軟に応答できるのびのびと開放的な住宅を望んでいた。また、一日の大半を工房で過ごすため、暮らしの一部に仕事があるような住まい方を希望されていた。 建物の配置と機能は今後増築予定の建物との動線や関係を基に計画し、住宅には水回りなどの必要最小限のスペースと生活の核となる開放的な広間、仕事場としての工房を設け、それらを繋ぐようにテラスを配置した。住宅と仕事場を覆う大きな屋根は沖縄の強烈な陽射しから守られた深い影の空間を作り、適当な位置に設けられた可動する建具が、開放的な暮らしの実現と共に、創作と居住の場に可変性をもたらし職住一体の暮らしの自由度を高めている。広間と工房、軒と土間の空間は、それぞれ独立しながら同時に連続し様々な使われ方をする。来客の対応から工房の延長としても使われ、子供達の遊び場にもなり、暮らしの行為が自由に拡張されそのまま屋外へと繋がっていく。 この住宅が、今後増築予定の建物との新しい関係の中で職住一体の生活がどのように変化していくのか楽しみにしている。

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