デジタルトランスコミュニケーションズ株式会社

始まりはリモートワークの浸透に伴うオフィスの減床、リニューアルの相談でしたが、打ち合わせを重ねる中で移転リニューアルの計画に変更となりました。 計画地は8階建オフィスビルの6階部分、約90坪の空間です。 全体で100名ほどの社員が在籍する企業ですが、日常的に出社するのは20〜30名とのことで、固定席は設けずに全体を50席ほどのフリーアドレスとしました。 クライアントからの「篭れる場所がほしい」、「背中を取られたくない」という要望に沿い、90坪の空間にたくさんの箱を並べていき、配置を変えながらレイアウト作成を行いました。 また、その箱ひとつひとつにテーマ・役割を持たせ、それぞれ色や質感の異なる素材で仕上げました。たとえばLGSやケイカル板、プラスターボードなどの通常下地になるようなものをあえて取り入れており、にぎやかさを感じさせつつも調和のとれた、秘密基地のような空間となっています。 エントランスには、オフィスへの導入は国内初の透明有機ELディスプレイを採用。 向こう側が透けて見える透明かつ鮮明に映るディスプレイという新鮮さで注目を集めます。 バーカウンターが併設されたキッチンや、ダーツマシン、全社集会の際に使用される雛壇のあるフリースペースなどを広く取り、「人が集まり、使われるオフィス」を目指しました。 リモートワークが浸透している企業だからこそ「オフィスに来る意味を持たせる」ため、また「コミュニケーションとカルチャーの醸成」のための場づくりが重要なテーマです。

クレジット

  • 設計
    泉 尚希
  • 担当者
    泉 尚希

データ