
PROJECT MEMBER
この住宅は沖縄県北部の山の中腹を開発して作られた住宅地の端にあり、北側に海を眺望する自然に囲まれた場所に建っている。 敷地は高台にあるため一年を通して風が良く通り、影のある所であれば真夏でも快適に過ごす事ができる。建主も風が抜ける影の空間の居心地の良さを知っており、自然の中での開放的な暮らしができる住宅を望まれ、特に昼夜を問わず外で過ごすことが好きなので快適な半屋外の空間をつくって欲しいことや、将来は海外との2拠点の生活を想定しているため1年の半分程度はホテルとして運営していきたいと要望された。 建物は緑化された大きな屋根の下の開放的な広間と屋根を支える最小限の室内化された個室からなり、半屋外の広間は深い影に覆われ一年を通して沖縄の豊かな自然を実感させてくれる。 個室は居間や食堂、浴室などの機能に別れているが各々が広間へと機能が拡張され広間を介し内と外、個室同士の生活の行為が繋がっていく。諸室の機能によって区切られることのない内外を通して連続した生活環境が営まれる事で、豊かな自然を享受する現代の沖縄の住宅になるのではないかと考えた。
TAGS
19