
PROJECT MEMBER
この展示は、小さな和室を乗せたリヤカーを作家本人が引いて、街を練り歩くインスタレーションである。製作された和室空間には新たな直線が追加されている。この直線は行動から生まれる制約であり、伝統や価値、普遍性を上書きする行為である。 デザイナー、建築家、アーティストであり、そのどれでもない近藤は、普遍性を超越するための最小限のアプローチを大胆に表現する。また、自身の行動の無意味性を自認しながら常に活動をしており、それを体現したのが本展示である。 展示期間中はミラノ市内を移動し続ける。また、ミラノ市内であれば呼ばれた場所に出向く。作られた小さな空間では日本酒が提供される。 訪れる人々に、この小さな移動する空間から新たな可能性への気づきを提供する。または何も提供しない。