寂ビ

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 設計
    CURIOUS DESIGN WORKERS
  • 担当者
    石本輝旭

戸建て和風建築のリノベーション計画。 シンプルながら素材のこだわりのある既存建物の建築部材を継承し、それを活かしながら明治・大正の時代の移り変わりを彷彿させる「和洋折衷」のインテリアを表現すべく、当時の建材を取り寄せて「足し算」の建築を実現させた。  おもてなしの場である玄関ホールは正面を黒漆喰塗りで整え、上部には昭和期の孔雀板絵欄間を設置しながら両サイドの引き戸も昭和期の欅玉杢黒格子戸を計画している。  客間には茶室としても利用するため、既存開口を絞り、庭を臨む低い位置にはめ殺し窓を計画。換気窓は大正時代の簾戸づくり小型欄間で計画した。 厳選した古材=クオリティーの高い「手仕事」のものを再生させながら、本物同士を掛け合わせ、デザインを融和させた。  変わらぬものを大切にしながら、変わりゆくものに対応するため、手作業で作り上げた質の高い建材を使い、大正期の和洋折衷に昇華させる。

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