
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 75㎡
- 竣工
- 2019-12
CREDIT
- 設計
- 後藤充裕建築設計事務所
- 担当者
- 後藤充裕
- 施工
- wonder-wall
- 撮影
- Yuriko Tsuchida
集合住宅の一室を改修するプロジェクト。クライアントからは、ひとつの空間で多様な過ごし方ができる住宅が求められた。何もないワンルームを用意し、そこに自由に家具を設えることもよりも、生活行為のきっかけになるようなデザインこそ、多様な使い方を喚起する、ことと考え、ワンルームの空間に起伏となる大きな家具を配置することにした。南北に光や風の通り抜ける気積の大きな空間をベースに、高さや大きさ、かたちが異なる什器で空間を満たし、ゆるく全体を連続させることで、什器によって生活の場がつくられていくようにした。窓際で横になる、数人で食事をする、仕事をする、アイロンをかける、映画を見る、寝る、などそこで何かをするための台として計画し、現場で詳細な寸法を検証しながら、製作を進めた。ザラザラした壁はワンルームの中でも機能の切り替えを意味する。床や壁、什器はトーンを揃えて今後の生活(物)の背景となるように設えた。住人がひとつづきの什器を手掛かりに、この家の多様な使い方を発見し、空間を育ててくれれば、と願っている。