
PROJECT MEMBER
~ローカルインフラ~ 平時には暮らしの余白として、社会からエスケープし、自然の中で自己理解を深めたり、リフレッシュをする空間。 コロナや危機、災害などの有事には、避難場所としてエスケープできる。水源に、畑に、森に近い場所にコミュニティや自分の居場所を持つ、中山間地域の価値を可視化するプロジェクト。現代のシェルターのようなものが木材の循環に則り、地域に寄り添い、必要とされる「ローカルインフラ」をつくるというコンセプトのもとオフグリッドシステムのトレーラーハウスを設計した。 電気は屋根、壁には太陽光パネル一体型の屋根材を使用し蓄電池にて蓄え供給。雨水はタンクに貯めポンプアップ、濾過して使用する。トイレはバイオトイレを設置し、シャワーやキッチン排水はバイオジオフィルターで処理し下水道に繋がないシステムを作った。キャビンは香美市産材の杉・桧を使い、この地域の大工が施工している。 人口減少、少子高齢化が急速に進む中、計画地のような中山間地域においては既存のインフラを維持することが難しくなってくることが想像できる。既存のインフラに依存しないオフグリッドの建築在り方は今後重要な視点となると考えている。