周縁と重なる円

ビルディングタイプ
パビリオン・イベントブース
1
16
日本 神奈川県

補足資料

Section
図面
Plan
図面

DATA

CREDIT

  • 撮影
    小野寺宗貴
  • 設計
    icai architects
  • 担当者
    猪飼洋平
  • 施工
    キクシマ
  • 構造設計
    ARSTR 富岡庸平
  • テキスタイルデザイン
    some/to

光と風という刻一刻と変化する自然の要素を可視化する建築である。 第6回まちを楽しくするストリートファニチャーデザインコンペ(https://streetfurniture.jp/)にて優秀賞を受賞し、2023年の冬に期間限定で横浜市庁舎前広場にて設置されたストリートファニチャーである。高層ビル群の硬質な街並みの中に柔らかいファニチャーを挿入することで、人と人、人と地域がつながるきっかけになればと考えた。 柔らかなオーガンジーのカーテンを円形状にそっと置いてみる。カーテンの下には、いくつかの円形の天板がずれながら重なるように配置され、人々はいろいろな姿勢で過ごすことができる。 円形状の柔らかなカーテンの布地は高層ビルの輪郭を切り取り、陽射しを受けて陰をつくる。こちら側とあちら側をゆるやかに区切り、人と人との間に新しい距離感を与える。大きな縁台に寝そべると、輪郭がカーテンによって柔らかく切り取られた高層ビル群を下から見上げるという体験ができる。 カーテンは太陽の光を受けて1日の中で大きく異なる表情を見せてくれる。ビル群に反射した夕陽が差し込み、きらびやかにカーテンが輝く。真昼の強い光はカーテンを白くより不透明に見せる。曇りの日はより透明度が増す。日没後は、周辺の建物や街灯の光を受けて、艶やかな印象を与える。 時間帯によって風の吹く方向や強さが異なるため、カーテンは風の強弱によって様相を変える。強風になびくと、カーテンは目を楽しめるオブジェのような側面が強く現れる。 期間限定で設置されるファニチャーであったため、安価で早急に組み立てられるよう、単管と合板とカーテンによるシンプルな構成とした。 また、海が近いため強風が吹くことや人がリング状の単管からぶら下がることも想定されたため、高さの異なる丸テーブルの単管フレームと柱を緊結し、おもりとして作用させることで、これらの荷重に耐えられるシンプルで合理的な構造計画とした。 程よく風になびくよう、オーガンジーカーテンの下端はビニルカーテンとし、おもりの役割とした。

物件所在地

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