
補足資料




PROJECT MEMBER
Office of Soil Waste Managementは、台湾南部の高雄市中心部から車で約1時間の静かな田舎に位置する。土壌廃棄物の管理と処理を目的とした1.27ヘクタールの土地を所有するクライアントからの依頼により、全体を見渡し、状況を即座に把握できる建物の設計が求められた。 箱型のこの小さな建物は、見張り小屋としての役割を果たすだけでなく、作業の進捗や全体の組織を監視するための行政オフィスとしても機能する。デザインは視覚的障害物を排除し、オープンな構造を採用することで、オフィスと土壌廃棄物の景観との重要な関係を強調している。 重機やトラックなど、さまざまな重い「オブジェクト」が頻繁に出入りするこのオフィスは、まるで親が他の移動機器を見守るような存在だ。移動物体のスケールを意識的に比較し、大型車両から小型の油圧テーブルカートまで、デザインはサイズとプロポーションを一致させるよう最適化されている。 建物は、外向きと内向きにそれぞれ焦点を当てた透明性と不透明性を持つ2つの階で構成されている。1階の管理オフィスは透明ガラスに囲まれ、周囲のフィールドをほぼ360度見渡せる円形の空間を実現している。2階はアーカイブとストレージ用の不透明なボリュームで、透明なオフィス空間の上に浮かぶように配置されている。外装はステンレス鋼の波板で覆われ、環境や空を中立的に反射し、景観との調和を図っている。 さらに、金属箱のような建物の下には半屋外のシェーディングスペースが設けられ、台湾の亜熱帯気候の中でリラックスできる快適な場所を提供する。