
PROJECT MEMBER
御堂筋線の延長に伴い新築される箕面キューズモール新棟のオフィス内装工事の計画。施主は長年この地域でまちづくりを行ってきた法人であり、この建物前の広場の運営にも携わる法人でもある。既存の事務所は幹線道路を挟んだ向かい側の村の中にあり、そこで運営している建物は残しつつ事務所機能のみ移転するという計画であった。今まで地域に根差し活動してきた法人が大きな駅前開発された建物に移転することから、新しいオフィスにも今まで行ってきた事業であるまちの要素を取り入れることにした。 内装については塗壁、タイルや板金など、なるべく質感のあるマテリアルで構成しまちのような空間をつくることを意識した。エントランスから入り路地のような廊下を通り抜けた先には開けた空間と眺望があり、まちを歩いているかのようなシークエンスを意図した。執務空間においても様々なマテリアルが散りばめられており、フリーアドレスのオフィスのため日ごとに変わる見る角度や場所により異なるまちの風景がみえる空間とした。様々なマテリアルが空間をリズミカルにしながらも、大きな開口部を生かし内のようで外のような、まち空間をつくることを意図した。 打合せ室については眺望を見せつつも従業員との動線を分けるという要望から、入口近くに設けつつも床レベルを上げ、室内の一番高いところから眺望を望める場所とした。またレベル差を設けることで執務中の従業員とは視線が合わない高さとし開放的な空間としながらもそれぞれのプライベートが保たれるように配慮した。
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