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計画地は、さらなる発展と賑わいが期待される晴海エリアの玄関口に位置する。一団地認定を活用し、オフィス・ホテルを分棟配置とすることで、建物の足元に貫通通路を設け、緑豊かな歩行者ネットワークを地域に整備したほか、ホテル棟の高さを周囲の建物と合わることで、街路に対する圧迫感を軽減している。 2024年3月に竣工、4月に開業したホテル棟「PREMIER HOTEL-CABIN PRESIDENT-TOKYO」は、135室の客室にレストランとカフェを併設し、「VACATION HOUSE」をコンセプトに、国内外のゲストへ都会の喧騒から離れたリラックス空間を提供する。湾岸地域という立地特性を活かし、建築には垂直性とゲート性を取り入れ、風・光・海の開放感を感じられる、普遍的なデザインを追求した。 1階ロビーは大開口ガラスや吹き抜けを通じて自然光を取り込み、明るく透明感のある空間に。カフェは外部テラスとの繋がりを意識し素材感を合わせ、2階レストランは街の緑を借景とし、視覚的な広がりと開放感を演出している。 インテリアは、光のきらめきや水面のゆらぎといった湾岸の風景を、空間の色彩や形状に取り入れ、明るいトーンの中にゲートやフレームのラインを取り入れることで、リズムと調和のあるデザインとした。天然石、木練り付け、特注タイル、特殊塗装など多彩な素材を重ね合わせ、自然な陰影と質感を生み出している。 隣接するオフィス棟とともに、船舶が水面を進む際に生じる波紋である「航跡波」をモチーフとした意匠を各所に取り入れた。ファサードには航跡波から導き出された角度をつけ、先端フィンに照明を仕込むことで、コーナー部分で波の動きを表現。カフェの壁面タイル、客室サインといった各所で水面のゆらぎを表現し、この場所ならではの記憶に残る滞在体験を提供する。
