OND CAFE

ビルディングタイプ
カフェ
10
688
日本 佐賀県

補足資料

配置図
図面
平面図
図面
断面パース
図面
半屋外テラス カーテン詳細図
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構造金物詳細図
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DATA

CREDIT

  • 撮影
    川辺明伸 / 下川 太郎
  • 設計
    合同会社あまね設計
  • 担当者
    下川 太郎
  • 施工
    朝日I&R建設
  • 構造設計
    黒岩構造設計事ム所

武雄の恵みで温度をあげる新しい遊び場「ONDPARK」内の半屋外CAFEである。Park-PFIでもあり、公園として地域住民に親しみを持って受け入れられる為に、事業の中に公共性が必要だと考えた。ここでいう公共性とは、「目的がなくても居ても良い」と感じられることである。そこで、客席部の壁をつくらず、周りの木々と一体となった屋根下を最大化することで、まるで大きな木の下に自然に人が集まるかのように、意見を交換し、物語を語り、祝うことの出来る空間とした。欄間部分は排煙窓として建具があるが、桁以下はカーテンのみである。また外に向かって遮光ネットを張ることで、適度な日射と風をコントロールする。人間は家よりも外にいる時のほうが、脳が快感を覚えやすい。人は美味しいものを食べるとポジティブな気持ちになれる。そのことを空間で直接的に表現した。 -屋根下を最大化する- 半屋外テラスは、スギ県産材を格子状にホームコネクター工法によって組み上げた。自然公園内の人工物としてあえて均質な構造を採用することで、屋外でありながら守られる感覚を持てることを意図した。外部建具は欄間上部の排煙窓のみであり、その他は、桁部分に組み込まれた①ビニルカーテン、②レースカーテン、外に拡張される③遮光ネットの3種類の柔らかいスクリーンがある。この3種のスクリーンを組み合わせ調節することで、日射と風、雨を"ある程度だけ"コントロールするのである。この半屋外の開放性に柔軟に対応するカフェ営業は困難な点も多いが、これからの新しい公共性をもった事業としての先達となることを期待している。

物件所在地

10