




形式・様式に囚われない能動的空間 〈ETHICUS theleema〉は静岡県・伊豆高原の別荘地にあるカフェの改修計画である。 クライアントから別荘地に住む人が集う場所としてのカフェと地元の陶芸家や工芸作家が展示を行えるギャラリー機能を持った空間を設計してほしいという要望があった。 テナントの面積は約50㎡。 2つの機能を満たすには十分な面積ではないため空間の中でそれぞれを分けて計画するのではなく、カフェとギャラリーの機能が1つの空間に混ざり合うようなシームレスな空間とし、必要に応じて機能を変更することができる可変性のある空間を目指した。 空間の構成はL型の室内の中心に段差を設け、入口エリアと奥のエリアとをゆるやかに分けつつワンルームのホワイトキューブの空間とし、外部の光や景色を取り込む開口を新設、各オブジェクトを等間隔に配置した。 各々のオブジェクトはカフェに必要となるイスやテーブルといった明確な機能をもたない形状や寸法とし、円形台、丸太や自然石、モルタルのボリュームを適所に配置。 開口部から入る光や景色、展示物などをファクターとして時にはカフェの椅子やテーブル、時にはギャラリーの展示什器としてニュートラルに利用できるオブジェクトとして計画した。 また、モルタルボリュームの上端高さはFL+250mmと低めに設定し、オリジナルで製作した木のスタッキングスツールやクッションとの組み合わせによって自由なレイアウトを可能としている。 しつらえの〈きっかけ〉をつくることで訪れるたびに新たな発見や暮らしに変化を与えてくれる空間を目指した。
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