中野坂上の住宅

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    水谷綾子
  • 設計
    松井大輔

交通量の多い幹線道路である山手通りに近い、東京都中野区の住宅に計画された「中野坂上の住宅」です。敷地は道路側の間口が狭く、奥行きが広い変形地という特殊な条件を持っており、これを利用して建物のデザインを工夫しました。敷地の北側には老朽化が進む低層の集合住宅が、また、南側には車の整備工場があるため、周囲の環境は決してよくないものでした。故に、生活の中心であるリビングダイニングキッチンを条件の最もよい最上階の3階に配置し、周囲の状況からは想像できないような豊かな居住空間を実現しています。3階への容易な移動を行うため、ホームエレベーターも設置しています。リビングスペースの横には、外光を効果的に取り入れるために、視線を遮る高い壁に囲われた広めのバルコニーを設けています。また、トップライトが設置され、自然光がたっぷりと取り込まれています。リビングスペースの天井は木天井で覆われ、温かみを感じる要素が施し、リビングの壁には乱貼りの天然石を貼り、自然の美しさを内部に取り入れています。

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