Lと◯

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮
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1,306

補足資料

L形の部屋と◯の壁
ダイアグラム

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Takuya Seki
  • 設計
    a.d.p Inc.
  • 担当者
    坂田裕貴 / marie
  • 施工
    a.d.p Inc.

Lと◯ 東京都にある築43年RC造マンションの最上階1室。建物群を望む抜けのある眺望が魅力的だ。68.3㎡で少し変わったL型住戸は、2人暮らしには余裕があり、余白の活用を含め提案して欲しいという建主からの要望に、正円の壁で住宅空間と、余白空間を隣り合わせにする計画を提案した。L型により生まれる諸室の距離感を尊重しつつ、円形の壁によってシームレスな繋がりのある住宅をつくろうとした。 洞窟?心象風景を想起させるL型マンション バブル以降の世代にとってマンションが林立する都内の風景は、生まれながらにそこにある環境だ。そこに好みの場所を見つけて住み着く行為は、かつて洞窟を住処に見立てて住み着いた人類と同じような感覚ではないか? 初めてこの住戸を道路から見上げた時に、まさにカッパドキアの洞窟住居ように見えた。そこで、L型の部屋の内側は、街と住機能の中間領域とし、素材の統一や凹凸、照明のあり方など洞窟的な空間作りを意識した。そうすることで、道から見上げた時に窓からは、生活感とは違う壁面が覗く。 L型の部屋と曲線の重なりによって、空間の広さ狭さの変化がまた、幾何学的な図式を裏切る洞窟的体験を提供する。 おもてとうらの質 円の内側(おもて)は2人の居心地を発見していく抽象的な空間である。バーチ材で統一し、350ピッチの間柱をあらわしとすることで、空間に一定のリズムを生みながら、L型の向こうに自然と意識が向かうような空間とした。 円の外側(うら)は合板で仕上げることで、フラットな曲面により住機能を満たす室が並ぶ。床の仕上げの変化で、各部屋を区切らずに定義づける。 住環境のアップデート 最上階で開口も多い。外壁、天井を全て断熱施工し、全開口部に内窓を設置した。 全面を断熱材で囲むことで、非断熱状態に比べ外気の影響を受けずに室内の熱環境をコントロールしやすくなり 、円弧の壁により分節された空間でもエアコンは1台で快適に過ごせるようになっている。円弧の壁に設けた開口により空気の流れを遮らない間取りになっていることも効果的である。 視認できていなくても気積が大きいことは、オープンな場所での心地よさをつくっている。

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