
PROJECT MEMBER
都市の窮屈さから解放された新たな時代の象徴となるうめきた公園。隣接する情報発信スペースPLAT UMEKITAの施設テーマは”エシカルテイメント”。 多目的スペースとして、これから様々なイベントが展開されていく中で機能性だけを重視したプレーンな家具を配置するだけでは施設の意図にそぐわない。実用性を兼ね備えつつテーマ性のある什器を開発し、豊かな緑と共にこれからの時代に必要なある種の審美眼、エシカルな感覚を養う場を目指した。 都市と自然。その矛盾するようで我々の日常でもある風景をそのまま空間に取り込み、自然物、人工物、暮らしを取り巻く様々なマテリアルが、平等に共存しているヒエラルキーのない情景をまずつくった。 その中で木材をあげてみても、なぜ木材資源が豊富なはずの日本の建築資材は輸入に頼っているのか。関西圏の木材供給はどこからきているのか。そもそもなぜ国産材ではできないのか。普段疑問に思わないものを、今の社会課題を反映して実体化した。 今までの都市生活では気づかなかったようなものに見て、触れる。いい悪いではない、順位でもない。ただの家具什器ではあるが、知的好奇心をくすぐり気づきをえる手助けとなる。そんな空間をデザインした。