機設工事本社社屋

ビルディングタイプ
その他オフィス・企業施設
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1,741
日本 埼玉県

補足資料

アクソメ
コンセプトイメージ

DATA

CREDIT

  • 撮影
    河田弘樹 / 吉田佑介|moult
  • 設計
    2321建築設計
  • 担当者
    尾﨑龍一
  • 施工
    山武コーポレーション
  • 構造設計
    エストルクトゥーラ
  • 電気設備設計
    松岡設備設計
  • 機械設備設計
    機設工事
  • インテリアデザイン
    吉田佑介|moult

これは工事会社の社屋である。成果物は「現場」でつくられる。そのとき「社屋」はバックオフィスとして重要な役割を担う。現場と社屋を行き来するなかで利用される。そこで求められる「社屋」とはどのようなものだろうか。モチーフとしては「とまり木」やそこにかかる「巣」のような、つまり、流動性のなかに拠点性を見つけるような空間が相応しいと考えた。 空間を形作るあらゆる物質が等価に並列する状況をつくりだそうと考えた。材質や色彩が漠然とその場に並ぶ、意味の剝がれた様相をイメージした。 オフィスフロアには7つのHUBが存在する。ここでのHUBとは、ミーティングスペースやオフィス什器、OA機器など執務行為に直接的に関わり拠点性を持つもののことである。それぞれが空間の中でいかに互いに等価にバランスするか、それを重要視した。木材や鋼材、ペット樹脂フェルト等の材料、オレンジやグリーン、ブルー、モノクロームの色彩が部位・部材・物品の境なく現れるものとした。 このようにして生まれる、部位・部材のヒエラルキーや素材のもつ記号性を慎重に剥ぎとった空間が、自然の中に居場所を見つけるような自律的な空間として利用されることを目指した。日々繰り返し建物を使うことが空間に事後的に意味を与える。

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