一生モノのフレーム店(江別蔦屋書店)

​​写真プリントをテーマとしたポップアップストアの空間設計です。 家の中にプリントされた写真があることが、スマートフォンやカメラを通して写真に刻んだ幸せな瞬間を可視化します。 写真を飾ることの豊かさを伝えるため、その場で写真を印刷し、写真フレームやメッセージカードに合わせてみる体験型イベントです。 写真に関する体験を日常で想起できるよう、家の中の居心地の良さを空間全体でデザインしました。 イベントスペースは美しい雪景色を望む大開口に面しています。会期中がクリスマス前であったことから大きなツリーを配置し、景色やツリーを鑑賞できる北欧家具で大きなリビングゾーンとしています。 エントランスや他店舗からアプローチできるリビングゾーンは、写真コンテンツを展開する壁面什器を介する事で施設全体を巻き込んだ計画としています。 壁面什器は屏風状でコンテンツに応じたスペースを作り、窓のような開口部が写真のようにシーンを切り取る役割を担っています。 ジグザク屋根の白い壁面と木枠で切り取られた開口部が住空間を表現していて、壁面や窓台に飾られた写真フレームが日常に写真を飾るデモンストレーションになっています。 壁面は各面がそのまま運搬できるサイズで、他の施設でも転用できる工法としており、写真を印刷する豊かさを今後も各地で伝承する予定です。