
PROJECT MEMBER
真っ赤なファサードは数ある飲食店街の注目の的、オフィスワーカーのランチ時の食欲を刺激する 今回で4店舗目の出店となる來杏は、名古屋の中心地である栄に新築された中日ビル地下一階に位置する。オリジナル汁なし担々麵の生みの親である來杏は、名古屋の人気店舗が集結する「栄めし小路」と名付けられたフロアの先頭に店を構えた。開口部9m奥行3.9m という限られた空間にカウンター席やテーブル席、メイン厨房と三つの要素を限界までトライし最大公約数を生み出していった。9m という恵まれたファサード面は通路側に対してオープンエアーとし共用部との一体感を求めた。 天井高は6m を超える高さを有するが、レギュレーションに合わせて3m の位置にオリジナル格子を施した。格子のデザインは來杏のロゴから展開したグラフィックにより構成している。天井格子や腰壁は空間を仕切るインテリアシェルターとしての役割を程よく担ってくれた。客席は、赤く染められたシノワズリな空気感で埋め尽くした。担担麵を彷彿とさせる赤く濃厚に色付けられたインパクトのあるデザインはクライアントの深い理解と4 店舗目というシチュエーションにより実現できた。栄の中心にある今年話題のビルテナントとして存在感を解き放つ人気店舗となった。