
PROJECT MEMBER
機動性、拡張性、能動性を備えたプロジェクトスタジオ なはれは、株式会社ロフトワークが運営する2F建て、22㎡、逆L字型のプロジェクトスタジオ。京都ブランチのディレクターを中心に構成される場所つき先端ユニット(準備室)であり、そこで得られた知識や経験を社会にひらいていくことがミッションです。 このプロジェクトスタジオはCHALLENGE、SHOP IN SHOP、SHOWCASEの3つの機能を持ちます。テクノロジーだけに留まらず、時代が必要とする新しい潮流を様々な人と捕まえにいく先端領域のプロジェクト組成。小中規模のスタートアップや非営利組織が一定期間入居し、共創しながら運営していくショップ・イン・ショップ。そして、ロフトワーク京都ブランチの手掛けたプロジェクトの成果物を参照できる展示と事例を紹介するイベント開催を行っています。 なはれの多岐にわたる活動を支えるために、空間に求めたのが機動性、拡張性、能動性。京都を拠点とするクリエイティブファーム、NEW DOMAINとともに、伝統的な運搬具「背負子(しょいこ)」をモチーフとした什器を製作しました。 内から外、外から内への機動性、空間や状況に対しての拡張性、荷物を背負う行為やパッキングの能動性を持つ、背負子型什器を基本コンポーネントとし、それらを組み合わせることで空間をつくっています。 単体での使用、棚板を渡す、結ぶ、引っ掛ける、重ねる等、使い手による改変を許容した什器は、背面の突起部分を使用して壁面にかけることも想定。古着を編んだ背負い紐(連尺-レンジャク)を取り付けることで、荷物を積み外へ持ち出す背負子本来の使い方も可能になります。 地球環境から科学技術まで、私たちを取り巻くあらゆる価値観が急速に移り変わる時代。その潮流を捉え、プロジェクトを軽やかに立ち上げ、試していく。なはれの姿勢を体現するとともに、場の使い手を後押しするような空間を目指しました。