HOUSE K

夫婦2人の為のマンションリノベーション。独立した寝室と作業部屋がある２LDKの間取りを条件として、60 ㎡という決して広くない面積をいかに広々と感じさせるか、西側からの採光のため午前中薄暗くなる空間に自然光をどう取り込むかが求められた。 光を豊かに感じ、広々と過ごせる居心地の良い空間を目指した。居間とキッチンを隔てる壁は撤去しカウンターを設置。視線が抜けて広さを感じられるようになり、植物を飾るなど空間を豊かに彩る場所にもなっている。 マテリアルは、明るく、自然で、色数を抑えてまとめた。明るい空間にする事で空間を広く感じさせ、ミニマルかつ温かみのあるデザインとなるようにを心がけた。 西側の窓と正対する位置にあるキッチンには曲面のタイルを貼ることで、窓から差し込む差し込む自然光を反射させ、ゆらめくような光の表情を映し出させた。 その他にも自然光を柔らかく拡散するシアーカーテン、陰影のグラデーションを描くモルタル壁など、採光が限定されたマンションにおいても、マテリアルによって光の美しい表情を感じ取れる空間となった。