
PROJECT MEMBER
”伝統と未来をつなぐ和の神経回路” ヒルトン京都がある河原町三条は、今も昔も京都の中心地である。ここを歴史と現代性を併せ持つ京都のハブ的な存在と捉え、京都の持つ魅力をいろいろな角度から発信できるようなものにしたいと考えた。そこで歴史と現代、伝統や革新などの魅力とゲストを結び付けるという意味も込め、「京都SYNAPSE」をコンセプトに、ゲストの新しい発見と出会いを提供する空間を目指した。 さまざまなエレメントが時空を超えて、さながら縦糸と横糸のように組み合され、過去と未来をつなぎ、更に伝統と革新が融合する「ORIMONO」をテーマに、織物をイメージした空間で「京都SYNAPSE」の世界感を表現した。 河原町通りの喧騒から路地のような通り庭を抜けてロビーへ入ると、大きな伊達冠石の蹲に見立てたアートがあり、立ち止まり見上げると高さ16mの吹き抜けには無数の組み紐が見える。縦横に組み紐を張り巡らせ、ロビー空間を巨大な機織り機に見立てた。 さまざまな素材や形が織物のように歴史や出会いと共に織り込まれることによって、このホテル全体がかたちづくられていく。