




PROJECT MEMBER
大阪市南部、風致地区の規制による壁面後退と緑地面積、それから駐車場、敷地奥は採光通風のための引きをとり、残った中央に約44㎡、3層の箱が建っている。 間仕切り壁とスラブをつくるコンクリートを木の壁と陸屋根で包む。コンクリートの量感と肌理はインテリアで楽しみたい。蓄熱体としての性能にも期待している。床仕上げ以外に何にも触れないコンクリートの厚板がかたちづくる骨格。それを包むエンベロープを木でつくれば、木造用サッシの使用と断熱仕様による省コスト、非構造の薄い外壁の軽快さ、耐震要素と干渉しない自由な立面などの利点がある。 ワンルームでも使える44㎡を数枚の壁で間仕切ること。仕切られた場所から、つながる次の場所が見え隠れするように。3層なので階段の穴がふたつ。壁が構造体となるなら上下の整合が必要。これらの条件を満たすのに、外周をなす長方形の中にもうひとつ長方形を入れ込むのがよいように思えた。辺上に立てた壁がコアとペリメータを分ける。コアはすこし薄暗い奥まった場所。そこからペリメータとその向こうの庭を望む。ペリメータは文字通り内部の縁側。横長窓を開け放てば半外部に近い環境にもなる。 44㎡の平面は小さき場のつらなりとなった。

