RINKAN IKEBUKURO

様々なストリートハイブランド古着を扱うアパレルブランドRINKANの買取専門店の計画。 通常の店舗と違いお店が顧客に商品を売るのではなく、顧客から商品を買い付ける場所であることから通常のアパレル店舗とは全く違う機能が求められた。 希少な商品が集まること、またそれら希少な商品の価値を決める交渉をする場所であることからプライベート感を感じられながらも閉鎖感や圧迫感を感じさせない場所を目指すこととした。 敷地は池袋駅の目の前の雑居ビル5F。 窓からは駅前の広場が一望できると共に、建物前面が開放的なことからたっぷりと差し込む光が印象的であった。 そこでこの窓からの光をモチーフとし天井面からではなく壁に照明を設置し、カーテン越しの光で空間を満たすことで小さい空間でありながらも開放的な印象と広がりをつくりだした。 そしてその空間にバックヤードをオブジェのようにレイアウトし、空間とボリュームの隙間によってエントランス、待合、交渉室というそれぞれの機能空間をつくりだした。 これらの空間は一つながりの空間とすることでカーテン越しの柔らかな光をどこにいても感じることができる。また視線のコントロールをすることによってプライベート感を感じられながらも開放的な場所をつくりだした。 オブジェのようなタイルボリュームと同様に各家具もアルミフレームの集積でつくることで全体空間の統一とRINKANブランドの持つクールなイメージを表現した。