RINKAN Marunouchi

ビルディングタイプ
アパレル・雑貨
1
129
日本 東京都

補足資料

Plam
図面

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    OFP Kenta Hasegawa
  • 設計
    negu inc.
  • 担当者
    岡田
  • 施工
    Studio inc.
  • 家具
    未来創作所
  • Lighting design
    modulex

様々なストリートハイブランド古着を扱うアパレルブランドRINKANの買取専門店の計画。 敷地は歴史ある東京駅丸の内ビルディングのB1階の一角。 東京駅地下改札からオフィス街に繋がる大通路の突き当りにあり、多くの人が行き交うため、お店自体が広告となる訴求力を備えながらも、ハイブランドの商品を交渉するためのプライベート空間をつくることが求められた。 一般的な床、壁、天井の構成ではなく、彫刻的な造形によって空間を構成することで、 “狭い店内” を “巨大なオブジェの内部に入るような感覚” へ昇華させることを考えた。 エントランスは巨大な2枚の鋼製ガラス扉で構成することで、 営業時間外であっても変わらず美しい佇まいをつくり、行き交う人への訴求力を高めることを意図した。 店内と共用部の間にある避難経路は「間合い」として生かし、あえて余白をつくることで内外に精神的な距離を生むと共に、多店舗との差別化を図った。 見る角度によって表情が変化する立体的なファサードラインを造形することで、 角の区画という立地が生かされ、行き交う人々の視線を引き込む形状を導き出した。 また幾何学の構成が、外部からの視線をカットしつつも、ところどころに抜けを感じることで、圧迫感を感じさせない居心地とプライベート感を両立させた。 店内に入ると、切る抜かれた壁の奥に庭が出現。 外光のような柔らかな光と、均一に並んだキューブのリズムが、 奥へ続く区画以上の空間体験を生み出した。 マテリアルは格式ある建物の外壁に使用されることが多い「芦野石」を採用。 旧丸の内ビルディングの建物から受けた着想を、石の割付を還し、リズムとして抽象表現した。 本物の素材感、美しいラインのリズム、飽きのないシンプルな構成が、 時代を問わず目を引くこの施設に相応しいデザインとして磨きをかけた。 新旧を等価に扱うRINKANブランドだからこそ、歴史ある建造物の価値を生かしながら、 ブランドの広告塔として、丸の内の新しいシンボルとなるようなお店づくりを目指した。

物件所在地

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