OKAMURA EXHIBITION / SHOWROOM at NeoCon 2024

ビルディングタイプ
パビリオン・イベントブース
4
371

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Kengaku Tomooki
  • 設計
    negu inc.
  • 担当者
    Noi Tsuruta
  • 施工
    HIGURE 14-15 cas
  • Creative Director
    日本デザインセンター / Takanari Yoshida / Ken Isome
  • Art Director
    Yuto Kanke
  • Designer
    Yuto Kanke
  • Copywriter
    日本デザインセンター / Ken Isome / Kan Fukasawa
  • Producer
    日本デザインセンター / Shogo Imai
  • Project Manager
    Noriko Kitamura
  • 実施設計
    Steven Leach Group / Yuta Yamaki / Junko Tateishi

日本のシェアナンバーワンオフィス家具ブランドOkamuraのNeoCon2024の展示計画。 NeoConは年に一度行われる世界最大級のオフィス家具の見本市であり、この会期を終えると会場は各ブランドのショールームとして利用されることから多角的な視野での計画が求められた。 今回Okamuraが世界へ掲げるコンセプトは「To the last detail.」。 日本ならではの精緻なクラフトマンシップや美意識を背景に、製品の目に見えないところにまで心づかいを積み重ねるOkamuraの思想を「インスタレーション」「エンジニアリング」「シーン」という三つの空間を通して体現した。 「インスタレーション」では、異なる硬度を一体成型する独自の技術「異硬度クッション」を、100%リサイクル可能な新素材で巨大なクッションとして再現し、未来の座り心地を体験させた。 このエリアでは特別に作られた巨大クッションのみが空間に静かに佇むような構成とすることで、Okamuraの持つ高い精密技術を精緻な印象によって表現している。また多くの家具が高密度で並ぶneocon会場全体のなかで密度におけるコントラストを生み出すことで自然と来場者の興味をひきつい立ち寄りたくなるようなファサードに相応しい場所となった。 「エンジニアリング」では、製品の裏側や内側に潜んでいる精密な技術や機能を工芸品のように紹介することで視覚化することを試みた。 Okamuraの工場で実際に使用されているアルミフレームを用いて細かなパーツをフレーミングすることで鑑賞の対象として表現すると共に、アクリルのグラフィックのレイヤー効果により製品における役割をグラフィカルに表現している。 「シーン」では、それらの技術が実装された製品を体験できるエリアとしてしつらえた。コンクリートの荒々しい躯体に5m x 5mの空間を整然と並べ、それらの内部に実際のオフィス空間にて使用される素材をボックスとして抽象的に表現することで全体における精緻な印象を保ちつつも、オフィスで実際に使用されているシーンをイメージする手助けをするショールームのような機能を与えることを目指した。 これらの全てのエリアの土台となる剥き出しの床には、余分を拝して本質を浮かび上がらせる日本の美意識や、歴史と共生するサスティナブルな思想を反映した。 過度な装飾ではなく、余分な要素を排していくことで精緻なクラフトマンシップや美意識といったブランドが本来持つ強さを顕著化し引き出すことで数多くのブランドが立ち並ぶ高密度な見本市の中においても静かな強さを感じさせる展示空間を目指した。

PROJECT MEMBER

施工
HIGURE 14-15 cas
竣工
2024-06

OKAMURA EXHIBITION / SHOWROOM at NeoCon 2024

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