




補足資料

PROJECT MEMBER
【サーキュラーソフトクリーム】 建築や空間、そこで提供されるサービスを通して、 ”社会循環” に触れることができる実験的な複合店舗。〈新潟県燕市〉 【 ハコをひらく 】 施主は印刷・パッケージメーカーであり、「箱」づくりを主幹事業としてきた。新事業のショーケースとなるこの店舗は「ハコをひらく」というコンセプトから設計がスタートした。発見や変化を起こし、ひらかれた未来をつくる場、地域にひらいていく拠点となる場をつくるという意志の象徴としてのキーワードとなっている。 また、 ”社会循環” の意識を可視化するために、地域資源や地場の伝統技術などの再発見・活用による新しい価値創造を目指し、古さ/新しさを有機的に掛け合わた意匠や仕掛けを各所に散りばめて構成した。 【 3つのハコ 】 「ハコをひらく」というキーワードのもと、それぞれ天高の異なる3つのハコ=ラウンジ/カフェ/ショップで構成され、そのうちの1つのハコを斜めに振ることで、訪れる人、地域に手を広げて迎え入れるような外観となっている。 3つのハコを組み合わせた建築によって、内部空間においても多面的で多様な視点が生まれた。全体を通して、回遊することが楽しくなるような空間構成、いつ来ても新たな発見があるような場を目指した。 また、3つのハコにはそれぞれキーカラーが設定されており、3つの色彩が3つのハコの空間の仕上げや家具などにシンボリックに表現されている。 ◎LOUNGE:進化するハコ 外部と内部を繋ぐ接点、ワークショップなど多様な形態でのコミュニケーションを生むハコ。 雪国の古くからの知恵である雪囲い板をファサードデザインとして使った半屋外空間になっており、在来種の植物による可動のコンテナガーデンが来訪者を出迎える。入口に設置したロゴサインには、地場の金属加工技術を採用し印象的なステンレスの黒色鏡面仕上げとした。 ◎CAFE:集うハコ この店舗の象徴であり主力商品である自然酪農のミルクで作られた特製のソフトクリームなどを楽しめるハコ。立ち上げに関わった各ジャンルのクリエーターが交代で選書するライブラリーも併設。 客席はスツールとしてもテーブルとしても自在に組み替えられるハコ型の多目的家具をデザインし配置した。7mほどある天井高を生かし独自の象徴的なアートワークを設置。箱の製造工程において重要な部品である「抜き型」を、ロール状の紙にフロッタージュの技法で写し取った図像群を吊ることができ、それらは上部へと巻き取られ循環していく仕掛けとなっている。 カフェの床材は雪囲い板の古材を再利用。カフェとショップをつなぐ扇の要の部分に配置された、入れ子状の事務所 兼 厨房ブースのハコのフレームは、県内の民家で使われていた古柱で組まれている。 ◎SHOP:ひらく・ひらかれるハコ 施主オリジナルのプロダクトを中心としながら、次世代を担う子どもたちが大人とともに、地球環境や地域のことなどについて楽しく考えるきっかけになればという想いでセレクトされた書籍やお菓子なども展示販売されているハコ。 使われなくなった桐タンスなどの地域資源を再構成した棚や、新たにデザインした可動什器などを配置。新旧、大小さまざまなハコを積み木遊びのように組みあわせて構成できる可変空間となっている。 外に開いた一面に高く開口部の広い窓が広がり、「ハコをひらこう」というテーマのこの施設のシンボルとして、既に地域の人々の憩いの公園としての役割を果たす前庭に向かう心地よい空間となっている。

