
PROJECT MEMBER
札幌の繁華街すすきのから徒歩5分ほどに立地する,地上8階建て自走式駐車場の改修プロジェクトである. 改修前は,無機質な外観と,開口部から見える場内の白色の照明が,どこか冷たい印象を与えてしまうような建物であった. その印象を,木調のダイノックシート貼アルミパネルをアクセントに,無彩色の塗装で仕上げることで,落ち着いた雰囲気を残しながら,温かみのある外観とした. また夜間において,アルミパネルに取り付けた電球色のライン照明が冷たい雰囲気を和らげ,出入口の門型サインが地上部を照らすことで,遠景・近景ともに必要な明るさを確保する計画とした. 駐車場内は,サイングレー系の内装に対して,地を黒とした大きめのサインを掲示することで,視認性にも配慮しながら建物全体の色彩計画において統一感を演出している. 料金精算機のあるホールも,暖色系のクロスと外装のアルミパネルと同色のダイノックシートを用いることで,温かみのある空間としながら,内外デザインの統一を図っている.
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