水道橋のオフィスビル

ビルディングタイプ
オフィスビル
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389
日本 東京都

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    エスエス 海谷 征生
  • 設計
    STUDIO YY
  • 担当者
    田中裕一 / 中本剛志 / 﨑山涼 / 稲垣拓見
  • 施工
    大洋建設 / グッドライフ
  • 構造設計
    井上健一
  • 設備設計
    武井設備研究所

<日本空間デザイン賞オフィス部門金賞受賞作品> コロナ架の中でスタートした、オフィスビルの計画。矩形の執務空間の前面に三角形のテラス(ワークテラス)が取り付く計画とした。コロナ禍を経て、テレワークが普及し、ワーケーションやサテライトオフィスなど、換気や環境の良い場所で働く価値が高まる一方で、リモートの弊害として雑談や気軽な相談ができなかったり、画面越しでしか人と接することがない孤独感など、集まって働く価値も再認識され始めている。ワークテラスはノートパソコン等を持ち出して執務室として使用したり、打合せやリフレッシュの場として使用するなど、画一的なオフィス空間に多様な機能を付加・拡張する場となっている。テナントオフィスビルに求められる効率性と、開放的で気持ち良い働く場を両立させる、これからのオフィスの1つとなることを目指して設計した。 階毎に異なるワークテラス 300mm角のRCの細い骨格で構成したワークテラスは、ところどころ吹抜状にすることで、開放性を確保し、上下階で緩やかに繋がりが生まれる計画とした。室内面積で容積率を最大限利用し、ワークテラスによって容積以上の面積確保を可能としている。フレームを頼りに、階段、家具、植栽などを挿入することで、階毎に異なる働き方・集まり方を提案している。テラスがあることで積極的に窓を開け換気も可能となっている。 働く姿が作る風景 中央・総武線が毎日数十万人の乗客を乗せて敷地の目の前を通過する。都市の風景の中に、人々の活動そのものが外観となる建物が映り込む。楽しく働く人々や談笑する人々の姿が現れ、人々の働く姿そのものが建物の外観となっている。コロナ禍を経てテレワークが普及した現代にあって、互いに顔を合わせて働くことの価値を高められ、コミュニケーションの場となり、オフィスの中にだけ閉じるのではなく、都市に開いていくようなオフィスとなるように設計した。

物件所在地

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