
PROJECT MEMBER
東京・八重洲の複合施設「YANMAR TOKYO」のトータルプロデュース、HANASAKA SQUAREのデザイン監修、ロゴデザイン、アートワークを手掛けた。ヤンマーの創業者・山岡孫吉の精神に端を発し、ヤンマーのあらゆる活動の基盤となる価値観「HANASAKA」をテーマに様々な空間表現を試みた。「HANASAKA」のロゴマークはヤンマーのブランドマーク「FLYING-Y」を組み合わせてデザインされており、HANASAKAがヤンマーの土台となる精神をもとに生まれた概念であることを表現している。地下一階から地上二階に渡る商業フロアの中央に「HANASAKA SQUARE」と名付けた3層を貫く吹き抜け空間を提案。吹き抜け空間にダイナミックに展開されているインスタレーションアート「HANASKA THE FUTURE」は和紙とステンレスで作られた6000枚の桜の花で構成されている。今回のシンボルとなるロゴアート「HANASAKA: THE LOGO」はウッドパネルにステンレスで制作。一階に展開されている「ヤンマー米ギャラリー」は、日本の食文化である米をテーマに、デジタル技術を活用した体験型ギャラリーで米作りの歴史と今を学び、未来のカタチについて考えるきっかけを提供する場とした。自身の性格をお米の品種に紐づけて診断できる「お米の性格診断」や、米作りの際の問題とその解決方法を見つけるゲーム「お米づくりの知恵」、世界各地のお米料理の作り方や豆知識を見ることができるタッチパネルコンテンツ「お米の料理MAP」など、大人も子どもも楽しみながら学ぶことができる。展示空間の内装材には、稲藁(いねわら)を使用しており、コンテンツだけでなく、空間デザインからもお米の魅力を体感することができる。ヤンマーのシンボル「FLYING-Y」も稲藁で製作され、アイコニックにブランドを発信する役割を担っている。その他にも、お米と楽しむイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」、自分に合ったお米を見つけられる店「KOME-SHIN(米心)」、日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop」など、あらゆるコンテンツや活動がヤンマーの基盤となる価値観「HANASAKA」と「米」をテーマに開発・実施されており、本社ビルをメディアとして捉えた新しいスペースブランディングとして注目を集めている。